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橋本 和一郎; 西尾 軍治; 早田 邦久
Nuclear Technology, 101, p.218 - 226, 1993/02
被引用回数:7 パーセンタイル:60.37(Nuclear Science & Technology)わが国の再処理施設では、抽出工程における溶媒火災が想定事故の一つとなっている。抽出工程には高濃度の核分裂生成物(FP)と多量の核燃料物質が存在するため、想定溶媒火災事故時において換気系がこれら多量の放射性物質の閉じ込め機能を有することを実証する必要がある。このため、高性能粒子エアーフィルタ(HEPAフィルタ)を含む火災事故時フィルタ実証試験装置(FFF)を用いた大規模試験が実施された。実証試験の結果、換気系のHEPAフィルタは、想定溶媒火災事故に対してその健全性を維持し、火災により発生した放射性物質を含むと考えられる煤煙粒子に対し十分に高い除染係数をもつことが実証された。
鈴木 元衛; 西尾 軍治; 高田 準一; 塚本 導雄; 小池 忠雄
JAERI 1328, 90 Pages, 1993/01
再処理施設のセル内で溶媒火災にともなう急激燃焼、あるいは溶媒のニトロ化反応による急激燃焼が想定上発生した場合でもセル換気系の安全性が確保されることを実証する目的で、再処理施設のセル換気系を模擬した大型試験装置を用い、4種類の実証試験を実施し、急激燃焼によって発生する圧力と温度のパルスがセル・ダクト構造により有効に緩和されることを明らかにした。ボイルオーバー燃焼試験においては、燃焼皿表面積を主要パラメータとしてセル内溶媒燃焼実験を実施し、ボイルオーバー燃焼を規定する要因に関する分析を行った。その結果、ボイルオーバー燃焼の強度は、セル内酸素と溶媒蒸気の蓄積量及びそれらの相対的比率に強く依存することを見いだした。穏やかな爆発試験においては、急激燃焼源として固体ロケット火薬を燃焼させ、発生した圧力と温度のパルスがセル、ダクト系によって有効に減衰され、換気系の健全性は保持されることを見いだした。排風機健全性試験においては、定格の約6倍の流量の空気を遠心型ターボ排風機に吹き込み、過渡応答性を調べ、排風機の健全性が維持されることを確認した。
M.Y.Ballinger*; P.C.Owczarski*; 橋本 和一郎; 西尾 軍治; S.Jordan*; W.Lindner*
Nuclear Technology, 81, p.278 - 292, 1988/00
被引用回数:13 パーセンタイル:76.24(Nuclear Science & Technology)原子力施設における種々の事故条件下でのエアロゾル挙動に関する実験及びコード開発についてNuclear Technology誌で特集号を組むことになった。原研からは、再処理施設の火災試験結果及び解析に関して発表する。本論文は、「再処理施設における事故時のエアロゾル放出」の一部をなすものであり、西独及び米国の研究者が同章の共著となる。本論文では、原研における実験結果に基づき、再処理施設におけるセル内溶媒火災条件下でのHEPAフィルタの目詰まり現象、エアロゾル捕集効率、及び模擬放射性物質の放出移行挙動について解明すると共に、原研で開発した燃焼モデルを用いた解析を行った。その結果、想定火災事故時の安全評価は十分な裕度をもつことを示した。